2021.09.24 23:02綺麗だな綺麗だなそう心が呟いた一日を共にする君に見惚れながら愛おしいな二年前はそう呟いた今日の君と同じ場所に居た相手に向かってあの日と同じ光の中あの日と同じテーブルの風景綺麗な言葉だけで人を愛することはできないと流れてしまった歳月が音も立てずに教えてくれる「愛おしいな」ではなく「綺麗だな」が側にいてくれる今を包んでくれる空気が嬉しい
2021.09.23 18:37「芸術は特別なことじゃない」宣言 昭和の時代が終わりを迎えようとしていた頃、友人から「アートのグループ展を企画しているんだけど一緒に参加しない?」と声をかけられた。 当時私は学生。翌年に百貨店での新社会人生活をスタートさせることが決まったばかりであった。 グループ展を企画した友人は、私を含め総勢12名の面々を集めていた。私以外は全員社会人の20代独身男女で、各々の職業は...
2021.09.21 23:22さくらと寅さんと山田監督とフーテンの寅。 言わずと知れた、国民栄誉賞俳優である渥美清主演の映画シリーズ「男はつらいよ」の主人公、車寅次郎の愛称だ。 世界最長の映画シリーズとして、ギネスブック国際版に認定された「男はつらいよ」は、自分にとって年を重ねる毎に敬愛の念が増幅されていく作品だ。 私はこの映画の中で、とりわけ、寅さんが妹のさくらだけにそっと漏らす本音の語り口...
2021.09.19 22:52隣家に咲く薔薇より私の家の隣家は、長らく空き家となっている。昨年、越してきたばかりの私は、その家の主の顔を未だ知らない。そんな隣家の荒れてしまっている庭を眺めてみると、一角にポツンと薔薇が地植えされたままで残されているのが目につく。私は普段、この薔薇をよく眺めていた。写真は、今朝撮ったものだ。誰が世話をしてくれるでもなく、愛ででくれるでもなく。当たり前のこ...
2021.09.12 17:40執着執着をするそれが人間解きほぐされた執着に愚かさを感じるそれが人間執着が進行形である時執着が解かれた時あなたならどちらに幸せを感じられるだろうか 執着は愚かだ執着は疲弊だ執着は麻薬だ執着は利己だ執着は活力だ執着は歩行だ執着は日常だ執着は呼吸だ執着は自我だ執着は愛だ執着は人間だ それを測れる物差しはいまだ誰も発見できずにい...
2021.09.11 00:25「関白宣言」の本当の素晴らしさ たやすいはずだ 愛すればいい愛することを「たやすい」と言い切った、さだまさしさん。私は、日本の音楽界の中で、彼が唯一の天才であることを疑ったことはない。
2021.09.10 00:01ハーブティーのある風景「素晴らしい恋愛はシャンパンで始まり、ハーブティーで終わる」ああ、なんて素晴らしい名言なのだろうと、言の葉が心に染み入るようにいただく一杯の朝茶。そこで想えることがひとつ。ハーブは、自分よりもずっと雄弁でストレートで、そして正直な存在であるということ。
2021.09.06 22:30群像大勢の人の中に囲まれている時ふとこう思うことがあるあゝ自分は一人ぼっちなんだと 一人きりの時間を過ごしている時ふとこう気づくことがあるあゝ自分は一人じゃないんだと 人は対極の位置の風景を知ることで己の居場所の景色を描くことができる
2021.09.04 22:19ここにいます今頃どうしているかな時折そのような想いを過らせてくれる人いませんか連絡先がわかっていても声を聞くことのできない人ただ過去に通過しただけではなくわたしの中から消えることなく存在していた人あの人の存在は今のわたしにどのような意味を持たせてくれているのでしょうかその答え探しと向き合う努めはわたしだけの生きる歓びの気づきを与えてくれます今頃どうし...
2021.09.03 21:09道を眺めてみよう道は人が歩くためや車両が通行するためだけのものではなく人が見て楽しむためのものでもあるなぜここに道があるのか己の道はどこにあるのか我の道はどこに行こうとしているのか目の前の道はその先にまだ道があることを何よりも雄弁に知らせてくれている