ごめんねの空


もしも魔法使いの絵描きになれるなら

魔法の筆を探して

空に力いっぱい「こめんね」と描きたいんだ

分け隔てのない空は

ごめんねの向こう側にいる

あの人の頭上にも

広がってくれているから

目の前の罪は

わたしが望んで選んだもの

だからわたしの筆は走るしかないのです

あの人の空に向かって


わたしはあの人の

ごめんねの ただの一粒

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